Antique
No.1
1850年以前の作品として、私が持って居る中で一番わかりやすい作品画像です。
ピコ同士が作品と同じ糸ですが、一つずつ結びつけてあります。
アンティークタティングレースと呼ばれるには、100年以上経ったものというのが一般的ですが、私はどちらかというと1850年以前のこの手結びの優美さが好きです。
1900年代のアンティークタティングレースは、今でも探せば入手出来ますがこの手結びの頃の物はなかなか発見出来なくなりました。


No.2
同じく1850年以前アンティークタティングレースです。
リングだけの美しさの中で モチーフの中央部分が糸を捻るなど少しデザイン性が高い襟です。
完成後を計算して繋ぐ位置を制作したのかと思うと気が遠くなるのは現在のチェインに当たる部分にまで作り込んであるからです。
普通だと 糸1本なのですが複数本見えているのがわかりますか?わざと捻ったりして付け足してあるのです。


No.3
これは少し珍しい作品でピコ繋ぎはされているのですが、チェインは無いのです。

タティングレースの歴史部分にも書きましたが、英国のMademoiselle Rieg(リーゴ女史 またはリエゴ女史と日本語表記の場合もある。)が
ピコの部分で繋ぎながら制作する方法を紹介する、指導書と図面集を出版して、国際的な展示会で4つの賞を取ったそうです。
1864年に刊行されたMademoiselle Riegの著書でチェイン(chain)が紹介されたらしいので このチェインが出来る少し前なのでしょうか。

No.4
これはデンマークのからやってきた、蝋燭立てです。
1900年頃のものです。

こうやってみると、もうアンティークタティングレースと行っても、今の物と余り変わりなくなってきます。


No.5
これは中国製のコースターです。
画像は現代の物ですが アンティークタティングレースも全く同じものがあります。

この周りにさらに模様が付いた物もありますが、 特徴は中心タティングレース→かぎ針編み→2段目タティングレースです。
大きいものなら4段目ぐらいまであります。
編み子さんが各段パーツごとに専門の担当が作って、その各段パーツをかぎ針で繋げていくのです。
機械の如く各担当は全く同じサイズの物を、目にも止まらぬ早さで作って行きます。
「間違えることはない。」と言い切られたのが印象的でした。
しかし 他の段はデザインを知らないから作れないそうです。 
これを150年以上に渡り欧州を中心に輸出しているので、欧州で買ってきたものが中国製なのはごく普通になってきました。

No.6
中国製の大判発見

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